不思議の国からやってきた”風雲女児” akikoaoki × ChinamiTokizawa の2017ssコレクション “It’s a mad world and I’m the maddest woman” AKIKO AOKI SS 2017.
“女の子像”というのはひとそれぞれだ。可憐な笑顔とその立ち振る舞いでみんなを虜にするローマの休日のアン王女や、仕事に恋に一生懸命なプラダを着た悪魔のアンドレア、知的で優しいハリポッターのハーマイオニー、勇敢でまっすぐな風の谷に住むナウシカ、生意気だけど脆いレオンのマチルダ…何かに例えるとすれば、AKIKOAOKIのデザイナー青木明子は不思議の国のアリスみたいな感じだろうか。 彼女はロンドンのセントマーチン留学時代以外はずっと女子校に通い、幼稚園から高校はカトリック系のすごく厳しい校風の中で育ったという。ずっとルールに縛られながらの学校生活では、唯一休みの日のファッションが自己主張の場だったと語っている。アリスが大好きだった読書(退屈しのぎにいつも読んで空想を広げていた) は、青木明子にとってのファッションだったのだ。そしてウサギ(彼女にとっては山縣良和や坂部三樹郎に当たるだろうか。「「ヨーロッパで出会った新人たち」展を観て、大きな衝撃を受けたという。)に出会い、ウサギが入っていった穴に吸い込まれた。 今、その”不思議のファッションの国”で自由にものづくりをする彼女はますます力をつけている。本と空想の世界だけが楽しかったあの頃から、いろいろな世界を知り勇敢に立ち向かう彼女のコレクションは毎シーズンアップデートされ、業界人を驚かせている。2017ssコレクションも本当に素晴らしかったのでぜひレポートさせてほしい。 What does a girl look like? There’s a stereotype of femininity I`m aware of since coming to Japan, so much so that there’s a word for it that doesn’t translate so well; “joshi-ryoku” (女子力). It’s softness, cleverness, youthful charm and subservience and it’s seen as something powerful and a boon to
フラワーサークルは魔除け?writtenafterwards 2017ss… A super pretty collection based humanity’s most terrifying Plague?
Ring-a-Round-o’ Rosies, バラの花輪だ、手をつなごう A pocket full of posies, ポケットは花束でいっぱいにして Ashes! Ashes! ハックション!ハックション! We all fall down. みいんなでころぼ。 欧米では、誰もが知っているこの童謡はマザーグースのものだ。よく、手をつなぎ丸くなって歌っている子供達を見かける。ちょうど日本でいうかごめかごめや、花いちもんめのような遊びと言えば分かりやすいだろうか。そして、国内外にかかわらず古くから伝わる同様には”怖い意味”や”都市伝説”がつきものだったりする。 Ring a Round o Rosies (RRR)も例外ではなくて、実は死を象徴するような意味が隠されていると言われているのだ。イギリスを始めヨーロッパでは、ヨーロッパ全人口の約3割を死亡させたという「ペスト(black death)」が大流行したという歴史がある。この曲はそれについて歌っていて、バラはペストの赤い斑点症状、花束はペスト予防のハーブ、そしてくしゃみはペストの初期症状を意味しているとのこと。 2017ssのリトゥンアフターワーズの展示会に行ったとき、このストーリーで頭がいっぱいになった。赤と黒(死)と白(生)のカラーパレット、まるで死から自分を守るようなサークル状の花…まさにRRRじゃん!!!ってね。 Ring-a-Round-o’ Rosies, A pocket full of posies, Ashes! Ashes! We all fall down. It’s a children’s song and rhyme that anyone from Western cultures knows. Children
日本に残されたアジアでいちばんになる道が「東京即売コレクション」?Could Tokyo be a “See Now Buy Now” world capital?
今、世界のファッション業界で大きな議論を呼んでいるのが、ランウェイから実際に服が届くまでの(だいたい6ヶ月という)ギャップを縮めようとする”see-now, buy-now”という動きについて。(直訳すると”今見て、今買う” 。つまり、欲しいと思ってから手に入るまでの期間を短くするということ)。これは、製造、販売側にしてみれば悪夢のような物流スケジュールになることは明らかだけど、それでもさまざまな矛盾が取り除かれすっきりするため、多くの人に取って結果的にはプラスに働くのではないか?と思う。 服を見て、欲しいと思ったらやっぱりすぐに欲しいし、今のペースだと服が実際に店頭に並ぶ頃にはもう次の新作、次のシーズンに頭がいってることがよくある。キャッシュフローの良いビッグブランドや、アレキサンダーワンのように資産がたくさんあるメゾンは既に”オンシーズン”のランウェイに乗り出した。さらに、この波に乗り始めるブランドもコマーシャル的なブランドからだんだん出始めている。 ファッションキャピタルシティの中でも一番コマーシャル的なニューヨーク。この街では特に”see-now, buy-now”の動きが強い。ニューヨークファッションウィークのカレンダーにはクチュールブランドではなくスポーツウェアやカジュアルウェアブランド がずらりと並ぶ。だから、ニューヨークではすでに、”see-now,buy-now”ファッションウィークが、もうすぐそこまで来ていると考えている。 ニュー ヨークが上手く回り出せば、きっと次は東京の番だ、と個人的に思う。東京はsee-now, buy-nowのアジアのキャピタルとして、沢山の人がやって来るようになると思う。すでに、クリエイティブなデザイナーの多くはトランクショーに顧客を招待して、see-now, buy-nowのファッションショーを以前から続けてきた。…東京はもしかしたら世界のsee-now, buy-nowキャピタルにもなり得るかもしれない? Right now the huge topic of discussion in the global fashion industry is regarding disruption of the cycle from runway to delivery (usually 6 months) to”see-now, buy-now” (making looks immediately available to purchase). “See now buy now” is a logistical nightmare in
Kansai Yamamoto 新ブランド始動、エンターテインメントとリアルクローズの二刀流に挑戦。Kansai Yamamoto brings his charisma, entertainment to all
「ツアーで着たい」 デイビットボウイのそんなひと言からはじまったふたりの関係。 日本のスピリットとボウイの世界がバーンとぶつかったような衝撃的なあの図は今や伝説的だ。 一方2016年6月、満を持して山本寛斎さんが動き出した。 今までのアーカイブからグラフィックをリバイバルしたカジュアルウェアのブランドをスタートしたのだ。 今回のリバイバルライン「kansai yamamoto」は、デイビットボウイに対する寛斎さんなりの想いも込められているのではないだろうか。 男の友情、ロマン、そういう言葉の似合う方だから。 “I want to wear this on my tour” And with these words, the longstanding relationship between designer Kansai Yamamoto and David Bowie (nee, Ziggy Stardust) began. And how these two created something new by smashing together Japanese culture with Bowie’s charismatic style is now stuff of legend.
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